速読ってホントにできるの?うそじゃないの?なんかうさんくさい・・・。そんなスピードでほんとに読めてるの?ホントにできるならやってみたいんだけどな・・・

パッパ、パッパページめくって理解できるわけないじゃない。
なんかうさんくさいよね。
今回はそんな疑問に答えていきたいと思います。
テレビなどでもよく目にする速読術、ほんとにあんなスピードで読めるなら理想ですよね。
余った時間でいろんなことをしたり、もっとたくさんの本を読んだり、夢が膨らみます。
でも本当にできるのでしょうか?
答えはYESです。ただしよく耳にするもののなかには効果が薄いものもあります。
速読の真実をしってワンランク上の生活を手に入れましょう!
そもそも速読ってなに?速読のメリットや効果は?という疑問があるかたは是非下記記事も併せてごらんください。

それでは本章スタートです。はりきってどうぞ!
速読はうそ!?

結論から申し上げますと速読は可能。
ただし、世に出回っている20倍30倍などを謳う多くの速読術は化学的に否定されています。
とは言うものの決してすべてを否定するわけではなく、実際に効果を得られるものもありますし、20倍は無理でも多少の効果を体感できるものもあります。
カリフォルニア大学の研究報告
アメリカのカリフォルニア大学心理学教授の研究報告によると、読書に占める眼球運動の働きが占める時間はわずか10%と報告されています。
つまりは眼球トレーニングをいくら消えたところで2倍速にすらならないということです。
さらには読書スピードと理解力はトレードオフの関係にあり、スピードが速まればその分理解力が低下するとされています。
オールド・ドミニオン大学の報告
また、オールド・ドミニオン大学心理学部教授がNASAに提出した報告によると、フォトリーディングによる読解力の低下、強いては同等の読解力を得るためには通常の読書方法より、時間が増加するとされています。
つまりは概要を理解するのには使えるが、詳細まで把握するのは困難ということです。
眼球トレーニングにフォトリーディングといった2大巨塔ともいえるテクニックが否定されているわけですね。
では実際に効果の出る速読法とは何なのでしょうか。
次章からその説明をしていきます。
【ホントに効果の出る速読術】

本章では実際に効果の出る速読法を説明していきます。
ポイントとしては、短期的なトレーニング、意識の改革にて達成できるものを紹介していきます。
現実的に実践できるものですので、20倍30倍なんてスピードはできません。
目指すのは2倍3倍速となります。特別な訓練をしたり、その道のプロを目指すのであれば20倍も可能かもしれません。
しかし、通常の趣味レベルでは3倍程度が内容を理解し、読書を楽しみながら行える限界速度だと考えています。
本質を見失っては心がける意味がなくなってしまうので、なぜ速読をしたいのか、十分に留意して進めて下さい。それでは1つずつ見ていきましょう。
【意識改革で速読】
一番簡単な方法は早く読もうと心がけることです。
単純な方法ですが、これが実際に効果の出る、基本となる考え方です。ただ何となく文章を読むのに比べて、この心掛けを行いながら読むだけで、簡単に2倍速で読めるはずです。
例えば、テストで計算するときを思い浮かべてみてください。時間制限がある中で考えなくてはいけないので通常より早く頭を回転させようとすると思います。するとどうでしょうか?宿題などで計算するときに比べて幾分か早くできるはずです。
人は知らず知らずのうちに自分の楽なペースで進めるようにできています。そこに自分の意識を介入させ早く読むことを心がけるだけで、簡単に脳のもつスピードを引き出すことができます。
初めのうちは本の内容に集中し始めると気づかぬうちにもとのスピードに戻ってしまったり、ものすごく疲れたりすると思いますが、何度も繰り返していくうちに段々と持続時間が増えてきます。
ただ意識するだけという簡単な方法で早く読むことができるため、ぜひ試してみてください。
【早口言葉で速読】
よく速読方法の紹介の中に脳内音読を止めるというものがあります。
しかしながら、慣れていないのに音読を止めてしまうと著しく理解力が低下します。
ですので、無理に音読を止めるのではなく脳内で自分のできるMAXスピードで早口音読をして下さい。
多少呂律が回っていなくても良いですが、必ず飛ばさずに脳内音読するようにしてください。
この方法は速読するための方法と言うよりは理解力を落とさないための防止方法です。
せっかく早く読めても理解できていなかったり記憶に残らなければなんの意味もありません。
しっかりと脳に焼き付けることを意識し、有意義な速読にしましょう。
【イメージ化の強化】
速く読もうと心掛けて、早口言葉で読むことに慣れてきたら、次は常にその本のシ―ンを思い浮かべながら、読むようにしていきましょう。
上手くイメージ化することができるようになれば映像として記憶に残るようになり、音読をする必要がなくなってきます。音読をやめるというよりは イメージ化して読むのが常習化してくると自然と音読する頻度が下がってきます 。
ここまでできるようになれば4,5倍速が見えてきます。
小説などであれば登場人物たちを思い浮かべながら、自己啓発本等であれば、ホワイトボードの前で説明する人を思い浮かべるようにしてみて下さい。感覚としてはとても集中力が高まっており、本の世界に吸い込まれて読んでいるような状態です。このような状態で読むとかなり効率よく読み進めることができます。
但し、難しい文言などは無理せずにしっかりと音読しながら理解するようにしてください。
キーセンテンスを見落とすと全体の理解力が下がり、かえってその後のスピードが下がってしまいます。無理に習得しようとすると理解力が低下したりかえって遅くなるため、この方法はあくまで補助的な方法という認識でいることが適切です。
【スキミング】
小説などには使いづらいですが、スキミングと言う技法があります。
端的に言うと飛ばし読みです。あらかじめ欲している情報が決まっている場合や、どの本にするか選ぶ場合にはとても有効なので覚えておいてください。
自分の欲しているワードや太字の文章などに注視してページをめくっていきます。関係なさそうな部分やエピソード部分なんかは目も通さずどんどんページをめくります。とにかくスピード重視で目的の部分のみを拾いだしましょう。
この方法は、内容を理解することには使用できないので注意して下さい。辞書を引くような感覚で情報を得たい場合や、読むべき本か決めるときに使用してみて下さい。
タイトルだけで本を買うのではなくサッと目を通すことで外れ本に会う機会がグッと減ります。興味のある本は自ずと早く読めるはずですので、心掛けるようにしてみて下さい。
【知識の増強】
全く知らない内容のものを読むのと、ざっくりとでも内容を知っているのとでは、理解するのにかかる時間が大きく変わります。
かといって、知っている内容の本を読んでも意味がないですのであらかじめ知識をつけるために、目次は必ず読むようにしてください。目次には各章で重要となるワードが入っているはずですので、それを意識して読むだけでも大きく理解力が上がるはずです。
【まとめ】

いかがでしたでしょうか。
速読は実際にすることができるテクニックですが、中には効果がないものも多く存在しています。
実際に早くするテクニックとしては、
①スキミングにより読みたい本を選別し、外れ本を引かないようにする。
②目次を読んであらすじを理解し、
③それぞれのシーンを思い浮かべながら、
④精一杯早く読むことを心掛けながら、
⑤早口言葉で読んでいく。
これだけ実践するだけで3倍速程度であれば達成可能です。
慣れて使いこなせるようになってこれば6倍速程度まで上がります。
3倍速でも読めれば、とても効果的です。
他の人が6時間かけて読む間にあなたは2時間で読んで余った4時間でさらなるスキルアップや、趣味に時間を使えたらとても素敵ですよね。
ただし内容を理解し楽しむことが真の目的であり、速くするだけがいいことではないということを十分に留意して下さい。
Keith Rayne , et al.“So Much to Read, So Little Time How Do We Read, and Can Speed Reading Help?
https://pages.wustl.edu/files/pages/imce/treiman/rayner_schooter_masson_potter_treiman_in_press_so_much_to_read_so_little_time_how_do_we_read_and_can_speed_reading_help.pdf
Speed Reading Promises Are Too Good to Be True, Scientists Find
https://www.psychologicalscience.org/news/releases/speed-reading-promises-are-too-good-to-be-true-scientists-find.html
preriminary analysis of photoreading
https://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/20000011599.pdf
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